仏教の世界に「極楽」という言葉があります。
これは「楽を極める」という境地を表しています。
「楽」つまり「楽しむ」ことは、極めるに値するものであるという意味です。
つい忘れがちになってしまいますが、何かを 「楽しむ」ということは私たちが日々生活を営む上で、とても大切なことです。
本法寺第18代 暢修
本法寺の創建は文明三年(1471年)ですが、現在の小日向の地に寺基を移転して、平成17年(2005年)は300年の歳月を数えました。
それを記念して翌平成18年に寺基移転300年の慶讃法要を執り行いました。
また1999年(平成11年)には、蓮如上人の五百回忌蓮師会(れんしえ)を厳修しました。
これは文字通り、當寺を開山した蓮如上人の五百回目の法要に当たります。
通常、人がお亡くなりになった1年後に一周忌を行います。
その後は、2年後の三回忌、6年後の七回忌、12年後の十三回忌、16年後の十七回忌、22年後の二十三回忌、26年後の二十七回忌、32年後の三十三回忌と続いていきます。
36年後の三十七回忌を終えると次が49年後の五十回忌。
一周忌を除けば、この五十回忌まではすべて偶数年に行われていることにお気づきでしょうか。
(奇数年の一周忌のみ一回忌とは書きません。)
偶数年に行われるものは「慎み」の意味合いを持ちますが、奇数年に行われるものは七・五・三のお祝いでもわかるように、「祝い事」となります。
49年目を終えた後は、百回忌(99年目)、百五十回忌(149年目)と五十年単位で法要が執り行われますが、これらはすべて奇数年に行われる「祝い事」です。
ですから蓮如上人の五百回忌蓮師会も「祝い事」、盛大に、そして「楽しく」法要を執り行いました。
この様子は、本ホームページの「特別行事」でご覧いただけます。
皆さんが「楽しみ」ながら、少しでもお寺に親しんでいただけたら、そんな思いをこめてホームページを作ってみました。
お近くにお越しの折に、一度お立ち寄りいただけたら幸いです。