閏月の先月27日は、宮内庁楽部の舞楽(ぶがく)公演に行って参りました。
国立劇場大劇場を入り口から会場あたりまで進むと、目に飛び込んでくるのは
舞台左右に配された大きな太鼓、大太鼓(だだいこ)です。
独特の地響きのような音がします。
今公演は、はるのうぐいすさへづるといふ舞、として源氏物語『花の宴』にも登場する大曲、春鶯囀(しゅんのうでん)も上演されました。
さて、そもそも舞楽(ぶがく)とは、古代日本に仏教とともに伝来・輸入された雅楽(ががく)のなかでも楽器の合奏だけの管絃(かんげん)と区別して今公演のように合奏に舞が伴う形式の雅楽(ががく)の種類のことを指すようです。
何はともあれ、ゆったりとした舞台の舞と、現代の時間感覚と全く別次元のような雅楽器(ががっき)の演奏は、間もなく到来する春の訪れを一足早く感じさせてくれるものでした。
小日向 本法寺サイト担当 白椿(しろつばき)